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第2回 n e c o論で経済

12月17日に、第2回「neco論で経済」が行われました。

今回のテーマは、爆買いなどで存在感を増している中国に関する考察です。

レポーター 望月直躬さんから16ページのレジュメを使って、1時間の解説がありました。コーヒーブレイクを入れてから参加者との意見交換を行いました。

<レジュメ概要>

大国中国のリスク
日米と欧州に共通する懸念

①経済の暴走=巨大な過剰設備が世界にデフレをまき散らす。
②格差、民族問題、腐敗などに起因する社会不安。
③領土問題や経済圏構築での強引な拡張路線。
*人口世界一をインドが急追 (中国 13.7億人 インド 13.1億人)
 このままでは数年内に人口が減少に転じる → 一人っ子政策の廃止
*貿易額(輸出入合計)は13年に米国を抜いて世界一(中国 4兆ドル 日本1.5兆ドル)
*GDPでは世界第2位の地位、米国を脅かす規模(中国 10兆ドル 日本 4兆ドル)

<中国の成長3種の神器>
*農村から湧き出る労働力
*割安な人民元で輸出拡大にまい進
*土地の所有権料売却で政府の財源は潤沢
 2010年に地方当局が土地の売却で得た収入は2兆元(約25兆円) 鬼城(ゴーストタウン)

中国発の素材デフレ広がる。(鉄鋼、非鉄金属、合繊原料)

爆買いを呼び水に本土攻勢を強める日本企業
 中間層を狙うコンビニ各社
 資生堂、ユニチャームなど、日本の生活用品メーカーが共同で中国のネット通販に出店

戸籍制度改革の成否が社会の安定度を左右(都市戸籍、農村戸籍の移動)
 農村戸籍の固定化は都市での非正規労働者を再生産する制度的な温床に。

反腐敗キャンペーンに乗じて政敵を排除

強引さが際立つインフラ輸出
 ラオスで「メコン長距離鉄道」を着工
 インドネシアでも、日本を出し抜いて破格の条件で鉄道建設を受注

AIIB(アジアインフラ銀行)シルロード構想は中華再興の要
 英国の真意(一帯一路の終点?)→ ロンドンを元の国際取引のセンターにとの思惑

FTA(Free Trade Agreement、自由貿易協定)の陣取り合戦、
 ASEAN各国の去就が焦点に → TPPとRCEP 

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