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サピエンス全史(上)

2019年1月23日
サピエンス全史(上) 著者ユヴァル・ノア・ハラリ (河出書房新社)
を読んでいる。

<サピエンス全史の年代抜粋>
45億年前   地球という惑星が形成される。
250万年前  アフリカでホモ(ヒト)属が進化する。最初の石器
200万年前 人類がアフリカ大陸からユーラシア大陸へ広がる。
50万年前 ヨーロッパと中東でネアンデルタール人が進化する。
30万年前 火が日常的に使われるようになる。
20万年前 東アフリカでホモ・サピエンスが進化する。
7万年前 認知革命が起こる。 虚構の言語が出現する。
3万年前 ネアンデルタール人が絶滅する。
1万3千年前 ホモ・サピエンスが唯一生き残っている人類種となる。
1万2千年前 農業革命が起こる。
5千年前 最初の王国
2千5百年前 硬貨の発明、ペルシア帝国、インドの仏教
2千年前 中国の漢帝国、ローマ帝国、キリスト教
1400年前 イスラム教
500年前 科学革命が起こる。資本主義が台頭
200年前 産業革命が起こる。動植物の大規模な絶滅が起こる。

新たな見方で、面白かったのは
1.ホモ・サピエンスは認知革命で虚構を語り、信じることができ、神話、伝説、宗教が現れたことで、他の種族を圧倒したようだ。虚構を信じることができなければ、千人以上の集団を維持できないので、これが生物の頂点になった理由らしい。

2.狩猟採集から農耕への移行、農業革命が起こり、人口は増えたが、大多数の人々は幸せにならなかった。勝者は栽培された植物で、人間は一年中小麦・稲の面倒を見る奴隷になった。一部のエリート層を除いて。

3.最強の征服者は貨幣。貨幣は二つの普遍的原理、転換性と信頼性に基づいていることで、異なるコミュニティでも通用した。弊害は名誉・道徳性・愛などの信頼に基づくものが排除されたことである。

地球の生命の進化の過程で、20万年前に進化したホモ・サピエンスが、1万2千年前の農業革命から大躍進したスピードに他の生物はついていけず、大量の絶滅が引き起こされ、人間至上主義のなか他の生物は概ね不幸な生存を余儀なくされている。また、人間も格差社会を生みだし、科学技術の発展が幸福をもたらすものでない事に気がついている。昨今の変化のスピードは、人間が対応できないものとなっているかもしれない。地球温暖化やプラスチックなど、何しろ歴史の評価がないまま(科学文明はたった500年しか検証されていない)の変化が進んで弊害がでている。
人間の知恵はなんと浅はかなものだったと後世に言われないことを願うのみである。

 

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